東北薬科大、教員公募開始

 

 東北薬科大学の動向の続報です。過去記事はこちら。

地域医療に支障をきたさない? - 地域医療日誌 by COMET

 

 早くも教員公募が開始されました。医学部設置認可申請は平成27年3月予定、開設は平成28年4月予定です。

 募集要項などの詳細はこちら。


東北薬科大学 | 東北医科薬科大学医学部 教員候補者の公募について 

 

 募集要項を見ていきましょう、求められる医師像はこのように明記されています。

【求められる教員像】
本医学部は、総合診療医を中心とした地域医療を担う医師を養成することをめざしており、医学教育に貢献し、自ら率先して地域医療に貢献する気概と意欲を持った教員を求めます。

 総合診療医を中心に育成することが明記されています。感慨深いものがあります。

 

地域医療に支障を来さないための選考基準

 しつこいようですが、確認しておきましょう。

 募集要項の留意点として、「地域医療に支障を来さないことを担保することとなっているため、所属長の意見書を提出してください。」との記載があります。

 さらに、このような基準がPDFで示されています。

地域医療に支障を来さないための教員等の公募及び選考に関する基準
 現在勤務している地域の医療に支障が生じないよう配慮し、医師数が少ない地域から採用することのないようにする。また、特定の機関(大学、病院)から極端に多く採用することのないようにする。

 残念ながら、どのような事例であれば地域医療に支障を来たすと判断するのか、その具体的な判断基準については、示されませんでした。

 少ない、極端に多い、という判断を下すのは、所属長や選考委員会ということになるでしょうか。

 プロセスだけが決定されるが、判断基準はあらかじめ示されない。あとは関係者の主観的基準で判定する。教員公募には、きわめて日本的な方式が採用されたことになります。

 その是非はともかく、大学の方向性を見極める指標のひとつになるでしょう。

 

 書類提出期限は平成26年12月12日(月)必着となっています。

 

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