ナラティブの本

 

 ひきつづき、原稿の資料収集のための本棚整理です。

 医療におけるナラティブ、いわゆるNBM(Narrative-based medicine)に関する本も、翻訳本が出版されています。

 代表的なものをここにまとめておきます。

 

Trisha Greenhalgh

 NBMを世界に知らしめた、代表的な著書からご紹介します。BMJ Booksから。初版が最終版です。

Narrative Based Medicine

Narrative Based Medicine

 

 日本語翻訳版はこちらです。斎藤清二さんや山本和利さんらが監訳し、金剛出版から出版されています。

ナラティブ・ベイスト・メディスン―臨床における物語りと対話

ナラティブ・ベイスト・メディスン―臨床における物語りと対話

  • 作者: トリシャグリーンハル,ブライアンハーウィッツ,Trisha Greenhalgh,Brian Hurwitz,斎藤清二,岸本寛史,山本和利
  • 出版社/メーカー: 金剛出版
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 単行本
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 さらに、NBMを実践するためのワークブックがBMJ Booksから出版されています。

Narrative Based Healthcare: Sharing Stories - A Multiprofessional Workbook

Narrative Based Healthcare: Sharing Stories - A Multiprofessional Workbook

 

  こちらにも日本語翻訳版があります。またも斎藤清二さんらが監訳し、金剛出版から出版されています。

保健専門職のためのNBMワークブック―臨床における物語共有学習のために

保健専門職のためのNBMワークブック―臨床における物語共有学習のために

 

 

 そして、臨床研究の本まで取り揃えています。こちらもBMJ Books。

Narrative Research in Health and Illness

Narrative Research in Health and Illness

 

 そしてこちらも日本語翻訳版は斎藤清二さんらが監訳し、金剛出版から出版されています。

ナラティブ・ベイスト・メディスンの臨床研究

ナラティブ・ベイスト・メディスンの臨床研究

  • 作者: ブライアンハーウィッツ,ヴィーダスカルタンス,トリシャグリーンハル,斎藤清二,岸本寛史,宮田靖志
  • 出版社/メーカー: 金剛出版
  • 発売日: 2009/06/26
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 Trisha Greenhalghさんは、注目の医師・研究者のひとりです。やはり、ツイッターでも精力的につぶやいているようです。

 

John Launer

 プライマリ・ケアではどのように実践し、どのようにトレーニングするか、について書かれたガイドとなっています。 

Narrative-based Primary Care: a Practical Guide: A Practical Guide

Narrative-based Primary Care: a Practical Guide: A Practical Guide

 

  日本語翻訳版はこちら。こちらは、山本和利さんのグループが翻訳しています。

ナラティブ・ベイスト・プライマリケア―実践ガイド

ナラティブ・ベイスト・プライマリケア―実践ガイド

 

 

Rita Charon

  医師であり、文学者、倫理学者でもある著者が実践事例を紹介しています。

Narrative Medicine: Honoring the Stories of Illness

Narrative Medicine: Honoring the Stories of Illness

 

  日本語翻訳版はこちら。こちらも斎藤清二さんや山本和利さんらが関わっています。

ナラティブ・メディスン―物語能力が医療を変える

ナラティブ・メディスン―物語能力が医療を変える

  • 作者: Rita Charon,斎藤清二,岸本寛史,宮田靖志,山本和利
  • 出版社/メーカー: 医学書院
  • 発売日: 2011/08/24
  • メディア: 単行本
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James P Meza

  こちらは比較的新しい本となります。NBMとEBMの実践の統合という視点からの本です。

Integrating Narrative Medicine and Evidence-based Medicine: The Everyday Social Practice of Healing

Integrating Narrative Medicine and Evidence-based Medicine: The Everyday Social Practice of Healing

  • 作者: James P., M.D. Meza,Daniel S. Passerman,Peter Wyer,Rita Charon,Mark H., M.D. Ebell
  • 出版社/メーカー: Radcliffe Publishing
  • 発売日: 2011/04/11
  • メディア: ペーパーバック
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 日本語翻訳版はこちら。岩田健太郎さんが翻訳しています。

ナラティブとエビデンスの間 -括弧付きの、立ち現れる、条件次第の、文脈依存的な医療

ナラティブとエビデンスの間 -括弧付きの、立ち現れる、条件次第の、文脈依存的な医療

 

 

斎藤清二

 日本でもナラティブに関する著書は多数出版されています。

 こちらは斎藤清二さんの本ですが、実践だけではなく事例研究にまで触れられています。

ナラティブ・ベイスト・メディスンの実践

ナラティブ・ベイスト・メディスンの実践

 

 

 他にも最近はNBMとEBMの統合という視点から、多数著書があります。こういう本も出しているようです。

ナラエビ医療学講座―物語と科学の統合を目指して

ナラエビ医療学講座―物語と科学の統合を目指して

 
ナラティブとかエビデンスとか看護研究とか、さっぱりわかんない!というナースのため

ナラティブとかエビデンスとか看護研究とか、さっぱりわかんない!というナースのため

 

 

 読者層を広げるためには効果があるのでしょうか。

 ツイッターのつぶやきは時々目にします。

 

野口裕二

 医師ではなく医療社会学の立場からのガイドとなっています。個人的にナラティブを理解するきっかけになった本はこちらでした。

物語としてのケア―ナラティヴ・アプローチの世界へ (シリーズ ケアをひらく)

物語としてのケア―ナラティヴ・アプローチの世界へ (シリーズ ケアをひらく)

 

 

 ざっと、ナラティブ関連書籍を並べてみました。他にもたくさんあります。国内のもの、新しいものもまだまだ出版されているようです。

 なかなか手がまわらないのですが、今後も注意して追跡していきたいと思います。

 

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