エビデンスバンクという構想のようなもの - 地域医療日誌 by COMETにつづきます。
情報収集代行?
情報収集を代行してくれる人がいるといいな、と思ったことはありませんか?
「情報収集代行業」って仕事はあるのでしょうか?
「キュレーション」というコトバが一時期流行したことがありますが、これもひとつの情報収集代行というジャンルになるのかもしれません。
そんなの、ただGoogleに入力するだけじゃないか、そんな声も聞こえてきそうです。
しかし、実際にGoogle検索しても、数十万件や数百万件の検索結果を見て、うんざりするのが関の山。本当に欲しい情報には、なかなかたどり着けないものです。
医学論文でも同じです。PubMedの検索結果を見て、世の中にはこんなに論文が発表されているのか驚き、世界中の人がタメイキをついているに違いありません。
どんなに情報サービスやデータベースが進化しても、いや進化すればするほど、知りたい答えから遠ざかっているようにも思えます。
インターネット上には情報が多くなりすぎました。これで十分というところも、なかなか見出だせなくなっています。
情報氾濫時代にどう生きるか
こんな情報氾濫時代には、ふたつの考えがあると思います。
ひとつは情報から遠ざかること。
多くの人にはむしろこれがおすすめです。目をそむけたり、見ないほうがいい情報が世の中にはたくさんあります。現実に向き合うことよりも、現実逃避するほうが楽なものです。
しかし、そうも言っていられない切羽詰まった状況もあるでしょう。
もうひとつは、積極的に情報をどう入手するか、さらに工夫することです。
もちろん、専門家が情報を取り扱うとき、前者の方法はおすすめしません。しかし、自分で情報収集ができればいいのですが、時間がない、ノウハウがない、面倒くさい、など様々な理由で、気が進まないことがあるでしょう。
そんな時に、情報収集を代行してくれる人がいないものでしょうか?
夢の情報収集チーム
診察室で頭に浮かぶ疑問の数々。つぶやいたら、後ろの部屋で誰かが調べておいてくれる、そんなことが実現したら、素敵だと思いませんか?
病気になって治療の決断を迫られたとき、必要な情報が手元に届くようになれば、どんなに助かることでしょう。
「専属の情報収集チームが、あなたの疑問を調べておきます。」
もしも、そんな便利なサービスがあるなら、利用してみたいと思いませんか?
そんなサービスがあったらぜひとも自分が利用したいところです。そんなことを夢みて、情報収集サービスというものが可能なのかどうか、ちょっと実験してみたい、と思うようになりました。
思い立ったが吉日。早速、挑戦してみたいと思います。