平川克美さんの文庫「移行期的混乱」を読みました。
昔の夢を追い求めるのはやめよう。社会が成熟し、有史以来の人口減少に入っている現在、労働観・価値観の脱構築と再構築が求められている。
これからの日本経済を主題にした本ですが、人口問題との密接な関わりについて触れられています。
今後100年間で100年前の水準へ
印象に残るのは、この図です。国土交通省からPDFにて資料公開されていますので、図とともに一部引用させていただきます。
「国土の長期展望」 中間とりまとめ 概要
平成23年2月21日 国土審議会政策部会長期展望委員会
国土交通省 国土計画局
2050年には総人口が9,500万人、高齢化率39.6%。100年後には明治時代後期の水準にまで減少するという長期展望となっています。
われわれ日本人はこれから有史以来初めての人口減少を経験をすることになります。成熟した社会では人口減少は避けられないという前提をまず受け入れて、これからどのように生きていくのかを考えなおしていく必要があるのでしょう。
もはや経済成長という幻想を追い求めることが困難な道であることは、明白です。
日本経済だけではなく、医療にも密接に関係しています。このような人口減少社会において医療がどのような役割を担っていくべきなのか、脱構築が必要かもしれません。