水いぼ(伝染性軟属腫)はmolluscum contagiosum virus(伝染性軟属腫ウイルス)が皮膚や粘膜に感染しておこる病気です。
アトピー性皮膚炎などによって抵抗力が低下していなければ、自然治癒が期待できます。治療として、攝子による切除や外用薬が用いられることがあります。
ヨクイニン(イネ科のハトムギの種子)が水いぼの治療として使われることがあります。
おくすり110番
ヨクイニン
ちかかね皮膚科
伝染性軟属腫
ヨクイニンはどのくらい効果が期待できるのでしょうか?PubMedで調べてみることにしました。
水いぼの研究はなかった
"coix seed"にてテキスト検索したところ、64件。"molluscum"をAND検索したところ、0件となってしまいました。
残念ながら、PubMed検索ではヨクイニンの水いぼに対する効果を検証した研究はないようです。
肺がんにヨクイニン
検索された文献(レビュー)の中では、ヨクイニンが中国で肺がんに対してよく使用されている、という興味深い記述がありました。
Wang SM, Lin LZ, Nie H. [Consensuses on lung cancer treatment by Chinesemedicine experts from Beijing and Guangzhou and medication features in the North and South China]. Zhongguo Zhong Xi Yi Jie He Za Zhi. 2011 Jul;31(7):977-80.Chinese. PubMed PMID: 21866673.
Results showed that coix seed, poria, pinelliae tuber were the three herbs most commonly used in treatment of lung cancer by all experts.
効果はどのようなものなのでしょうか。こちらも科学的な検証が期待されます。
いぼとり地蔵
民間療法には暗示療法もあるようです。皮膚科の先生が各地のいぼとり神様を紹介されています。
いぼとり神様・仏様
その効果は・・・神のみぞ知る、といったところでしょうか。
つづく