キュレーションに関する新刊を読みました。
キュレーションとは、
取りまとめられ、整理されたものに、人間がその質を評価することを通じて付加価値を与えることである。
と説明されています。
スティーブン・ローゼンバウム
プレジデント社
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情報量が飛躍的に膨張をつづける現在。
文明の夜明けから2003年までに作り上げられた情報量は5エクサバイト。現在は、それと同じ量の情報が2日ごとにつくられている。
エクサバイトとは・・・
1GB(ギガバイト)= 1,000MB
1TB(テラバイト)= 1,000GB
1PB(ペタバイト)= 1,000TB
1EB(エクサバイト)= 1,000PB
「ギガバイト」という言葉を耳にするようになったのはつい最近のことですが、エクサバイトとは気が遠くなるような情報量です。現在は、驚くべきほどに情報が氾濫している「コンテンツ過剰」時代となっているのです。
コンテンツが過剰のため、すでにGoogle検索では自分に必要な、そして適切な情報に辿りつきにくくなっています。この傾向はこれからさらに顕著になってくるでしょう。
このような時代だからこそ、高度な専門能力を背景としたプロのキュレーション技術が必要となると、著者は主張しています。情報が多くなればなるほど、その案内役の手腕も問われるようになるということでしょう。
本の中ではキュレーションの具体例をたくさん示されてありますが、われわれも日常的にキュレーションを行なっているようです。新聞の切抜きもキュレーションの一種です。このブログ記事もキュレーションということになるでしょう。海外のメディアではすでにキュレーションの動きが加速している様子がうかがえます。
Google検索からキュレーションの時代へ。情報の使い方は変わっていくのでしょうか。