佐々木俊尚さんの「キュレーションの時代」をよみました。
佐々木 俊尚
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情報の流れは大きな変革を迎えています。世界の情報の流通は、TV、新聞、雑誌など既存のメインストリームメディアを介したものから、人と人とのつながりを介して情報をやりとりする、ダイナミックなソーシャルメディアプラットフォームを介したものへと移行しつつあるようです。
アウトサイダーも見出される
このブログの活動は、まさしくキュレーションそのものです。医療現場のできごとを自分なりに分析して伝える、医学論文を選んで紹介する、医療情報にコメントして伝える。
これが、単なるひとりごとにならず、マイナーな言説や視座でもキュレーションによって見出されるようになっています。
ひとつの記事や番組という、一回性のコンテンツを視聴するという時代から、ツイッターなどの道具を介して、文脈や時間の流れを包含しながら、動的な情報交換がなされる時代へ。アウトサイダーとインサイダーの区別もあいまいで、流動的になっています。
この魅力は、はかりしれないものです。
タコツボからビオトープへ
専門性を追求する上でも、この情報革命の流れには逆らえないように思います。ゆらぎのない硬直化した従来のタコツボ型情報交換には限界があると思います。
いずれは、ビオトープ型の新たな情報生態系が専門性の変容をもたらすのではないかと確信しました。
ぜひご一読を。