エビデンスの寿命は5.5年

 

  エビデンスはどのくらい早く更新されていくのか、そんな疑問にこたえるシステマティックレビューがありますので、ご紹介します。

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Shojania KG, Sampson M, Ansari MT, Ji J, Doucette S, Moher D. How quickly do systematic reviews go out of date? A survival analysis. Ann Intern Med. 2007 Aug 21;147(4):224-33. Epub 2007 Jul 16. PubMed PMID: 17638714.

■1995~2005年にACP Journal Clubに掲載された100のメタ分析について
■結果が覆るような更新がなされるまでの期間(エビデンスの寿命)は
■どれほどか
■予後、システマティックレビュー

■結果
100のメタ分析のうち57%がすでに更新されていた。
エビデンスの寿命(中央値)は5.5年(95%信頼区間 4.6~7.6年)
2年以内:23%
1年以内:15%
7%は出版時にすでに寿命となっていた。

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あなたの医学的見解はすでに古いかもしれない

  医学的見解は随分早く更新されているようです。5年半前の知識はすでに古いかもしれないということになります。
  最新論文だと思っていても、すでに古くなっていることもあるというのは、恐ろしいことです・・・。

  特に、学術活動が活発な分野のエビデンス寿命は短いようで、心血管疾患については2.9年(95%信頼区間 1.1~5.3年)となっています。

  臨床医は日々勉強しつづけなくてはならないですね。

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