スイッチOTCは安全か?

 

  薬事日報から。こんなに多くの医薬品が候補に挙げられています。びっくりしました。いきなり内服しても大丈夫なのでしょうか・・・。
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【厚労省医薬食品局】スイッチOTC候補19成分を公表

  厚生労働省医薬食品局審査管理課は7日、日本薬学会がまとめたスイッチOTCの候補19成分を公表した。候補リストには、糖尿病治療薬のアカルボースや、ACE阻害薬のキナプリル塩酸塩、抗アレルギー薬のセチリジン塩酸塩など7成分が新たに加わった。今後、関連する医療関係学会に、一般用医薬品への転用について意見を求め、11月の薬事・食品衛生審議会一般用医薬品部会で審議する。
  候補成分リストは、日本薬学会が3月末にまとめ、厚労省に提出していたもの。厚労省は、5月28日に日本医学会と分科会108団体に対して候補成分リストを送付しており、8月30日までスイッチOTC化の妥当性について意見を聞く。集められた関係学会の意見を基に薬食審一般薬部会で審議。そこで了承が得られれば、企業に承認申請を促す。
  今回、薬学会が選定した19成分は次の通り。
▽ボグリボース=糖吸収抑制薬(内服)
▽アカルボース=糖吸収抑制薬(内服)
▽カプトプリル=降圧薬(内服)
▽エナラプリルマレイン酸塩=降圧薬(内服)
▽アラセプリル=降圧薬(内服)
▽デラプリル塩酸塩=降圧薬(内服)
▽シラザプリル水和物=降圧薬(内服)
▽リシノプリル水和物=降圧薬(内服)
▽ベナゼプリル塩酸塩=降圧薬(内服)
▽イミダプリル塩酸塩=降圧薬(内服)
▽テモカプリル塩酸塩=降圧薬(内服)
▽キナプリル塩酸塩=降圧薬(内服)
▽トランドラプリル=降圧薬(内服)
▽ペリンドプリルエルブミン=降圧薬(内服)
▽コレスチミド=コレステロール吸収抑制薬(内服)
▽ドンペリドン=消化管運動調整薬(内服)
▽ベポタスチンベシル酸塩=抗アレルギー薬(内服)
▽オロパタジン塩酸塩=抗アレルギー薬(内服)
▽セチリジン塩酸塩=抗アレルギー薬(内服)
(薬事日報、6月9日)
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  日本薬学会が候補を選定しているのでしょうか・・・本当に大丈夫でしょうか。10人に1人程度の副作用は許容されるということなのでしょうか。中には重大な副作用をおこす薬品も含まれています。

  薬の副作用を対応することになる臨床医の意見は必須ではないでしょうか?また、安全性を確認するための検証はどのように行われるのでしょうか?

  ロキソプロフェンナトリウム水和物などはすでに承認されています。副作用増加が懸念されます。今回もまた、十分に審議すべき成分だと思います。
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薬事日報
【厚労省】スイッチOTCとして「ロキソニン」など3成分承認
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