ケアバンドルについて、検索してみました。こちらがわかりやすかったので引用させていただきます。
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佐々木 昌茂、小林 寛伊、大久保 憲ら. 「効果的介入」について : High impact interventionsとCare bundleを中心に. Journal of healthcare-associated infection 1(1), 22-24, 20080700
英国で主に用いられている、ward audit(病棟監査)という介入法がある5)。チェックリストを用いて院内を自主監査することで、意識付け、監視効果などを狙うことができる。また、チェックリストの内容も平易なものとし、現場で自主的に取り組みやすいものである。このチェックリストを用いる方法は、「いかにきちんと忘れずにできたか」といった過去の事を確認するためのいわばretrospective な手法である。
アメリカ合衆国では、医療サービスの質を上げるため米国医療保健改善協会( institute for healthcare improvement:以下IHI)が中心となって開発し進めてきた、care bundle(表1)という手法がある。これは、randomized controlled trial で効果があると証明された3~5の感染対策を束ねておこなうことで最大限の効果を求める手法である6)。このIHI のcare bundle は、prospective にこれからやるべきことを規定したものである点が一般的なチェックリストとは異なるとしている。
(一部抜粋)
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ケアバンドルはこれからすべきことリスト
なるほど、監査(audit)は過去に行ったことをふりかえってチェックする手法であるのに対して、ケアバンドルは、これからすべきことをチェックリストとして提供しているものなんですね。
実際のチェックリストもウェブで検索すると見られます。
ケアバンドルはEBM実践のひとつの方法
EBMを実践する、というのはこういった形が現実的なのかもしれません。こうした形でなければ忙しい臨床現場では実践が難しい、ということなのでしょう。ひとつの打開策ではあるでしょう。
こうした方法は、むしろ感染対策の行き届きにくい、中小規模の病院で効果を発揮しそうです。ぜひ積極的に導入を検討したいです。
それにしてもJournal of healthcare-associated infectionとは・・・「医療関連感染」という学術誌もあるんですね。
つづく