一次医療は家庭医が担う(1) - 地域医療日誌 by COMET につづきます。
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それにしても、Dr.F。先日地域医療という言葉の持つ危うさに関して議論したのだったけれど(articulationを参照)、地域医療の専門医というものが、その真性の意味が、損なわれて行くのをみるのはとても嫌なものです。それでも、まだもう少し頑張ろうと思えるのは、いまはばらばらになった仲間たちが、きっと、それぞれの場で持ちこたえようとしているのが分かっているからなんだろうね。いや、これは冗談ではなくて。
(一部抜粋)(地域医療の方法 no kidding)
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質の高い一次医療を
病院の専門医が一次医療に忙殺される臨床現場はどこかおかしいです。ジェネラリズムの危機に対してわれわれができることは、家庭医としてしっかりとした一次医療サービスを提供することでしょう。それが今、できなくなってきているのではないでしょうか。
病院でジェネラリストを続けていくことの危うさに比べて、一次医療の専門性(家庭医療)が損なわれていくことはありません。それが本来の役割だからです。
家庭医が担う一次医療はこのようなものだ、と示すチャンスが到来しています。今こそ、一次医療の専門家としての実力、ジェネラリズムの本領を発揮すべき時です。
認定制度や専門性に固執していてはならないのです。