急性胆嚢炎の東京ガイドライン(2) - 地域医療日誌 by COMETつづきです。
急性胆嚢炎で腹腔鏡的胆嚢摘出術は早期がよいかどうかのメタ分析を確認しておきます。論文入手できず抄録からの情報です。
------------------------------------------------------------
■急性胆嚢炎に
■早期の腹腔鏡的胆嚢摘出術(1週間以内)を行うと
■待機的(6週間以内)と比べて
■手術の合併症、入院期間
■治療、メタ分析
■結果:5つのランダム化比較試験の統合(451人)
早期治療群の入院期間は4.12日短かった。
胆管損傷(相対危険0.64, 95%信頼区間 0.15-2.65)や開腹術への変更(相対危険0.88, 95%信頼区間0.62-1.25)と差がなかった。
------------------------------------------------------------
早期の手術で治療成績に差がない
早く手術したほうが約4日入院期間が短くなる、という結果でした。
2004年のメタ分析でも、死亡率、合併症には差がなく、入院期間が短くなる、という同様の結果だったようです。