京都民報webから。
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「研修制度変えるだけで医師不足解決しない」 新人医師研修見直しでシンポ
政府が来年度からの見直しを予定している、新人医師の臨床研修制度について考えるシンポジウム(主催・地域医療の再生を求める医師・医学生の署名京都呼びかけ人共同代表)が5日、京都市下京区内で開かれ、医師や医学生、市民ら109人が参加。臨床研修のあり方や医療崩壊の打開に向けて意見を交わしました。
<中略>
指導医を務める京都民医連中央病院副院長の高木幸夫氏は、研修内容について、「専門だけでなくまるごと診てくれる医師像が求められている。医療崩壊を食い止めるためにも、小さな病院で外来や当直、救急をこなす力が必要になってくる。都市部と地方が協力して交換研修を行なってはどうか」と投げかけました。
洛和会音羽病院院長の松村理司氏は、医師が少なくなった内科や外科の診療を応援したり、姉妹病院に医師を派遣するなど同病院総合診療科のフットワークの良さを強調し、「200床以下の病院なら総合医が力を発揮する。専門医をもっと少数精鋭にし、質の高い病院総合医や家庭医を多くつくることが病院崩壊を救う」と訴えました。
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まさに的確な指摘です。医師の診療能力低下も医療崩壊の一因となっていると思います。中小規模病院などでの総合医の機能の見直し、特に少数精鋭の専門医と質の高い総合医・家庭医のチーム医療の構築が今後さらに求められてくると思います。