揺らぐ公立病院

 

 asahi.comから。三浦一章・八戸市立市民病院長と伊関友伸・城西大学准教授へのインタビュー。
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揺らぐ公立病院(5)

 まず優先するべきは、地域医療を守ること。そのためには、医師不足の現状で医師が働きやすい環境をどうつくるのか。その議論を飛ばして、財政的な理由だけから病院を譲渡・廃止することになれば、混乱するだけだ。
 当面は、収益は二の次でも待遇を改善して医師の離職を防ぐしかないと思う。中堅医師には過酷すぎない勤務と勤務に見合った報酬を、若手医師には研修や技術を磨ける場を提供することだ

 すべての公立病院が厳しいわけではなく、医師が集まる病院と集まらない病院に二極化している。集まらない病院では残った人の負担が重くなってさらに辞めていくという悪循環になる。医師の待遇を改善し、やりがいのある態勢をいかにつくれるか。そこに地域がどう知恵を絞るかだ
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 病院での医師の就労環境改善は、地域医療再生に避けては通れない課題です。医師が集まらない病院はつぶれる時代。医師の犠牲のもとで医療が成り立つ時代は終焉したのです。

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