ひきつづき、WEDGE 8月号「高齢者医療で露呈 シルバー民主主義の危うさ」から。
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野党に政争の中心に仕立て上げられた後期高齢者医療制度。騒動を助長するマスコミの批判の多くは、必要以上に感情を煽り、世代間の問題を混乱させようとする無責任なものではなかったか。
「高齢者=弱者」の構図を持ち出し乱暴に制度批判するのは、「投票所に来るのがお年寄りだから」ではないだろうか。高齢化した有権者や新聞購読者に同調する「シルバー民主主義」。このまま突き進めば、いつか現役世代の不満が爆発し、深刻な世代間対立に陥るだろう。相互扶助を哲学とする社会システムが崩壊してしまう前に、国民は気づくべきだ。
国民皆保険制度の危機は差し迫った問題です。高齢者対策を若い世代にツケを追わせて先送りするだけのしくみはもう限界です。本質的な議論を期待します。