慢性関節リウマチの方が呼吸困難で来院されました。間質性肺疾患の診断でステロイドパルスを行い、改善みられています。
ところで、間質性肺疾患のマーカーはSP-A、SP-D、KL-6などがありますが、どれがいいのか話題になりました。
Am J Respir Crit Care Med. 2002 Feb 1;165(3):378-81.
Comparative study of KL-6, surfactant protein-A, surfactant protein-D, and monocyte chemoattractant protein-1 as serum markers for interstitial lung diseases.
Ohnishi H, Yokoyama A, Kondo K, Hamada H, Abe M, Nishimura K, Hiwada K, Kohno N.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11818324
- 間質性肺疾患(特発性および膠原病合併)に対して
- KL-6, SP-A, SP-D, MCP-1の感度・特異度はどれほどか
- 診断
結果
感度, 特異度, 診断精度
KL-6 93.9%, 96.3%, 95.7%
SP-A 81.8%, 86.6%, 85.2%
SP-D 69.7%, 95.1%, 87.8%
MCP-1 51.5%, 92.7%, 80.9%
愛媛大学の研究でした。軍配はKL-6に上がったようです。
ところで、間質性肺疾患のステロイド大量投与の効果については、いまだ比較試験は行われていないようです。驚きです。