地域医療を守る地方議員連盟 発足

 

asahi.com 北海道より

 医師不足と財政難の中で地域の医療を守っていくにはどうしたらいいか――。そんな危機感から立ち上がった道内の自治体の議員らが26日、初の超党派ネットワーク「地域医療を守る地方議員連盟」を発足させた。札幌市内で開かれた設立総会には、現職議員26人をはじめ、18市町から前議員や医師、研究者、自治体職員ら計約50人が参加。11市町の13議員からも賛同が寄せられた。自治体、党派の枠を超えた情報交換や勉強会を重ねながら、提言と実践をめざす。

 顧問に就任した夕張医療センターの村上智彦医師は、同市の地域医療が崩壊した理由として「行政の不作為、怠慢」「タクシー代わりの救急車の利用やコンビニ感覚での病院利用など住民の『わがまま意識』」を指摘。「病院や医師の多さが地域の人々の健康を保証するのではない。住民の意識の高さが健康をつくり、結果的に医療費を安くする」と述べ、地方議員に住民の意識啓発を求めた。


 地域医療とは、医療人・住民・行政が三位一体となり医療を展開するプロセスです。医療人の努力は当然ですが、住民そして行政の努力も必要不可欠なものです。将来の医療について、住民が真剣に考えていただかなくてはならない時期にきていると思います。

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