医師との会話「増える方がよい」7割

 

 YOMIURI ONLINEから。
 
 医師の患者への話し方や態度が、5年前に比べて向上したと感じる人が半数近くに上ることが、読売新聞の無料会員制サイト「yorimo(ヨリモ)」の会員を対象に行ったインターネット調査で分かった。「医師の説明が丁寧で詳しくなった」という人が多く、8割の人が「医師に感謝したい」と思ったことがあると回答した。
 調査は昨年末、病院の口コミサイトを運営する「QLife(キューライフ)」が、ヨリモを通じて実施。回答のあった5083人のうち、有効回答4710人についてまとめた(有効回答率93%)。
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 医師との会話の時間や内容について、71%の人が「大幅に増える方がよい」「増える方がよい」と回答。その割合は女性の方が高く、特に30代では78%に達した。内容は、病気の原因や症状、薬の副作用や治療内容・計画などを挙げる人が多かった。50、60代の人からは、「(病状について)隠さないで」という意見もあった。  
 さらに、会話の増加を望む人の41%が、追加費用を払ってもいいと考えていた。「医師のコミュニケーション・レベルが向上した」と回答した人ほど、費用を払う意思があり、「非常に向上」とした人では62%を占めた。  


 時間をかけて詳しく説明すればするほど、その後の外来診療が遅れ、待ち時間が長くなり、業務時間も後ろ倒しになり、多くの人に影響が出るようになっています。時間をかけて説明しても診療報酬も変わりません。業務の効率化の面からは、手早く説明することが暗に求められ、板挟みになっているのが臨床現場ではないでしょうか。「追加の費用を払ってもよい」という意見はとても貴重なものです。

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