エビデンスバンクという構想のようなもの

 
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 地域医療現場でエビデンスをもっと上手に使いこなすことができないだろうか?ということを、ずっと考えてきました。医療の現場でも、なかなかEBMの実践が普及していかないもどかしさもあります。

 医療のユーザーとなる患者や一般利用者においては、情報収集に対する敷居は下がっているように感じますが、情報が氾濫する中で適切な情報源にたどり着いているか、という点ではまだまだだろうと思います。

 自分ひとりでやっていればそれでいいのではないか、とも思えてきます。表面上医療は回っていますので、おおかたの人は「これでも別にいいんじゃないですか?」という考えなのかもしれません。

 でも、それではちょっと困ります。

 

 情報には大きな偏りがあります。

 効果がある、治療したほうがよい、という情報は広がりやすく、効果がない、害がある、という情報は広がりにくい世の中になっています。

 情報の質を判断して適切な情報を収集する「キュレーション」には、ある程度の知識と技術と経験とが必要となります。この手法のことをEBMと読み替えてみてもよいのですが、この手法の普及が十分ではありません。

 もし、このキュレーションを専門家が代行し、必要な人に情報を届けることができれば、医療は変わらないだろうか―そのようなことを構想しています。

 EBMの実践も地域医療の実践も教育も、従来の方法に甘んじてよいというはずはありません。時代は変わりつつあります。 EBMの全く新しいスタイルや技法は、EBM実践者から生み出されるでしょう。

 そしてそれは、おそらく地域医療における新たな診療スタイルのひとつになると確信しています。

ここで何を実現しようとしていたか? - 地域医療日誌 by COMET

 

 ひとつひとつの取り組みが、つながりあって機能することを夢見ています。

 必要なエビデンスを必要な人へ。具現化できるか、もう少し考えていきたいと思います。

 

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