糖尿病、BMI30-35が死亡率最低

 
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  糖尿病の治療薬であるピオグリタゾン(アクトス)の効果を検証したPROactive研究が2005年に発表されています。

Dormandy JA, Charbonnel B, Eckland DJ, et al; PROactive investigators. Secondary prevention of macrovascular events in patients with type 2 diabetes in the PROactive Study (PROspective pioglitAzone Clinical Trial In macroVascular Events): a randomized controlled trial. Lancet. 2005 Oct 8;366(9493):1279-89. PubMed PMID: 16214598. 
■2型糖尿病患者に
■ピオグリタゾンを投与すると
■プラセボに比べて
■総死亡、非致死性心筋梗塞、脳卒中、急性冠症候群、冠動脈や下腿動脈に対する血行再建術、足関節より近位の切断、の結合アウトカムは減るか
■治療、ランダム化比較試験 
■結果(※※※)
結合アウトカム
ピオグリタゾン 514人/2605人(19.7%)  プラセボ 572人/2633人(21.7%)

  ピオグリタゾンを投与したほうが、約5年で合併症の発症や総死亡は少ないという結果でした。しかし、ピオグリタゾンの副作用である心不全が11%(プラセボでは8%)と多くなっています。

体重と死亡の関係

  このPROactive研究から、治療前後の体重と死亡率の関係を事後解析した論文が最近発表されています。

Doehner W, Erdmann E, Cairns R, Clark AL, Dormandy JA, Ferrannini E, Anker SD. Inverse relation of body weight and weight change with mortality and morbidity in patients with type 2 diabetes and cardiovascular co-morbidity: An analysis of the PROactive study population. Int J Cardiol. 2011 Oct 29. PubMed PMID: 22037349
■PROactive研究に参加した糖尿病患者について
■治療前後の体重変化は
■死亡の予後因子となっているか
■予後、ランダム化比較試験のpost hoc解析  
■結果(※※)
治療前の体重と死亡のハザード比
BMI 22未満 1.93(95%信頼区間 0.90~4.14)
BMI 22~25未満 1.53(95%信頼区間 1.04~2.25)
BMI 25~30未満 1.14(95%信頼区間 0.89~1.47)
BMI 30~35未満 1.00
BMI 35以上 1.33(95%信頼区間 0.99~1.79)

治療後の体重変化と死亡のハザード比
体重増加(1%) 0.99(95%信頼区間 0.95~1.04)
体重減少(1%) 1.13(95%信頼区間 1.09~1.17)


肥満のほうが死亡が少ない

  治療で体重減少がみられた人のほうが、予後が悪いという結果でした。それよりも、糖尿病患者についても肥満のほうが死亡が少なかったとは・・・衝撃です。

  BMI 22を目指して減量しましょう、というのは、やはりちょっと間違いだった可能性があると思えてきます。

BMI 25.1-27.5が死亡率最低 - 地域医療日誌 by COMET

  少なくとも、治療後の体重減少には注意したほうがよさそうです。

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