de Quervain腱鞘炎にステロイド注射は?

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  手首の伸筋腱におこるde Quervain腱鞘炎。長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の腱鞘に炎症がおき、耐え難い痛みになることもあるようです。手首をよく使う人の現代病でしょうか。

  ステロイドの腱鞘内注射が有効であるとされていますが、どれほどの効果があるのでしょうか?

まずはROCKY NOTEから

  まずは、地域医療の総合サイト「ROCKY NOTE」から。エビデンスに基づく情報がPDFにまとめてあり、まず最初に調べてみるべき情報源です。
  やはり、de Quervainはありました。

ROCKY NOTE
de Quervain 病(090827)[PDF]
    ROCKY NOTE  

 ずっとFinkelsteinテストだと思っていたものがEchihoffテストだったということが判明。親指を握るのがFinkelsteinテストだったんですね・・・反省。

ステロイド注射のメタ分析

  気をとり直して、ステロイド腱鞘内注射を確認。注射の方法まで詳しく調べてあります。参考文献をチェックしながら、さらにDynaMed・UpToDateを確認したところ、ちょうどぴったりのコクランを発見。読んでみることにしました。

Peters-Veluthamaningal C, van der Windt DA, Winters JC, Meyboom-de Jong B.Corticosteroid injection for de Quervain's tenosynovitis. Cochrane Database Syst Rev. 2009 Jul 8;(3):CD005616. Review. PubMed PMID: 19588376. 
■de Quervain腱鞘炎の人に
■ステロイド注射をすると
■ステロイド注射なし(その他の治療)と比べて
■痛みが改善するか
■治療、メタ分析
■結果(※※※)
  基準を満たしたのは18人のランダム化比較試験ひとつのみ。ステロイド注射では9/9人全員の痛みが消失したのに対して、対照のthumb spica(母指の固定装具)では0/9人。
  治療開始1-6日後では、治療必要数NNT=1(95%信頼区間 0.8-1.2)となる。

短期的にはNNT=1

  ステロイド注射は短期的には疼痛改善につながるようですが、長期的には症状再燃もみられるようです。注射後には母指の使用を制限することや固定具の装着するなどの対応も考慮したいところです。


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