引用と著作権法(2)

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  ひきつづき著作権法について。

  それにしても、日経新聞の個別記事へのリンクには損害賠償、というのは驚きでしたが、法的にはいかがなものでしょうか。

  記事の内容はともかく、リンク禁止となるとちょっと困ります。引用であっても記事に対するコメントであっても、最低でもリンクがないと引用元を探すことができなくなってしまいます。

  それにウェブの利点でもある集合知のメリットが削がれてしまう懸念もあります。短時間で情報検索できることのメリットを享受している現在、特に新聞などのメディアの場合、リンク不可と言われるのであれば、不便で利用しなくなるのではないかと思います。

  リンクについても、少し検索すると、いろいろ情報が得られます。

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Wikipedia
リンクフリー
リンクには許可をとるべきか
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  Wikipediaでは「リンクに許可を求めるという行為そのものには、少なくとも法的根拠が存在しない」と記載されています。

  社団法人著作権情報センターへのリンクがあります。

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著作権情報センター
無断でリンクを張ることは著作権侵害となるでしょうか?

「リンクを張る際には当方に申し出てください」とか、「リンクを張るには当方の許諾が必要です」などの文言が付されている場合がありますが、このような文言は道義的にはともかく、法律的には意味のないものと考えて差し支えありません。
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  貴重なウェブサイトですね。基本的には法的には問題ないと考えておきたいと思います。

  医療系ブログにも記事がありましたので、ご紹介します。

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うろうろドクター
われわれが日経に賠償請求される日は間近か?
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  この記事ではJ-CASTニュースの記事を引用されています。サイトのリンクポリシーはこれまであまり意識したことがなかったのですが、サイト毎に特徴があるようです。

・毎日新聞や産経新聞、共同通信の記事を中心に掲載している「47ニュース」では、「営利目的でない」「新聞社の名誉や信用を損なわない」といった一定の条件を満たせば、原則としてリンクは自由

・読売新聞と時事通信では、トップページへのリンクについては原則自由だが、個別記事へのリンクについては、事前の許諾申請を求めている

・朝日新聞は、トップページにも個別記事にもリンクして良いとの立場だが、事後連絡を求めている

・日経は、トップページへのリンクは自由だがリンク元のサイトの内容などを連絡する必要、個別記事へのリンクを禁止、リンクポリシーに違反した場合は損害賠償を請求することがある


  今のところ、リンクを禁止されているサイトの閲覧・紹介・引用を控える、ということが現実的な対策と思われます。早速実践したいと思います。

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