気管支喘息の約3割は過剰診断

 
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 気管支喘息は過剰診断(overdiagnosis)されている、という論文がカナダから出ていました。

CMAJ. 2008 Nov 18;179(11):1121-31.
Overdiagnosis of asthma in obese and nonobese adults.
Aaron SD, Vandemheen KL, Boulet LP, McIvor RA, Fitzgerald JM, Hernandez P,Lemiere C, Sharma S, Field SK, Alvarez GG, Dales RE, Doucette S, Fergusson D;Canadian Respiratory Clinical Research Consortium.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19015563

■医師に気管支喘息と診断された人(肥満BMI>30・非肥満BMI 20-25)を
■一定のアルゴリズムに従って診断を行うと
■気管支喘息ではないと診断される(過剰診断)頻度はどれほどか
■診断、縦断調査

■結果
496人(肥満242人、非肥満254人)のうち、
肥満では31.8% (95% confidence interval [CI] 26.3%-37.9%)
非肥満では28.7% (95% CI 23.5%-34.6%)
が過剰診断であった。
このうち、その後6か月間で気管支喘息の治療を受けなかったのは65.5%であった。

 アルゴリズムは4段階に分かれており、
1) 気管支拡張薬によってFEV1 15%以上かつ200mL以上の改善
2) メサコリン誘発試験
3) 吸入ステロイド半減・抗ロイコトリエン中止してメサコリン試験
4) 吸入ステロイド・長時間作用型気管支拡張薬を中止してメサコリン試験
となっています。

 吸入ステロイドで治療が容易になったため、診断もやや過剰になりやすいのかもしれません。不要な治療をしていないか、見直したいです。

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