ARBは軽症心不全で死亡・入院を減らさない

 
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 心不全の過半数を占める駆出率 45%以上の軽症心不全に対する第6のアンギオテンシン受容体阻害剤(ARB)、irbesartanの効果を検証した論文です。

N Engl J Med. 2008 Nov 11.
Irbesartan in Patients with Heart Failure and Preserved Ejection Fraction.
Massie BM, Carson PE, McMurray JJ, Komajda M, McKelvie R, Zile MR, Anderson S,Donovan M, Iverson E, Staiger C, Ptaszynska A; the I-PRESERVE Investigators.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19001508

■駆出率45%以上、60歳以上の心不全患者(4128人、New York Heart Association class II, III, or IV)に対して
■irbesartan 300mg/日を投与すると
■プラセボと比較して
■死亡(すべての原因)+心血管疾患による入院(心不全、心筋梗塞、不安定狭心症、不整脈、脳梗塞)が減るか
■治療、ランダム化比較試験

■結果
平均追跡期間:49.5か月
イベント発生率:
irbesartan 100.4/1000人年
プラセボ 105.4/1000人年
(hazard ratio, 0.95; 95% confidence interval [CI], 0.86 to 1.05; P=0.35)

 これまで軽症心不全ではARBの効果は証明されていません。今回も有意差は出ませんでした。イルベサルタン(商品名アバプロ、イルベタン)は今年発売されています。

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