糖尿病のアスピリン一次予防は心血管疾患を減らさない

 
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 糖尿病のアスピリン一次予防についてのランダム化比較試験を読んでみました。

BMJ. 2008 Oct 16;337:a1840. doi: 10.1136/bmj.a1840.
The prevention of progression of arterial disease and diabetes (POPADAD) trial: factorial randomised placebo controlled trial of aspirin and antioxidants in patients with diabetes and asymptomatic peripheral arterial disease.
Belch J, MacCuish A, Campbell I, Cobbe S, Taylor R, Prescott R, Lee R, Bancroft J, MacEwan S, Shepherd J, Macfarlane P, Morris A, Jung R, Kelly C, Connacher A, Peden N, Jamieson A, Matthews D, Leese G,McKnight J, O'Brien I, Semple C, Petrie J, Gordon D, Pringle S, MacWalter R; Prevention of Progression of Arterial Disease and Diabetes Study Group; Diabetes Registry Group; Royal College of Physicians Edinburgh.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18927173

■1型または2型糖尿病で症候性心血管疾患がなく、ABIが1.0未満の人に
■アスピリン100mgまたはアンチオキシダントまたはその両者を投与すると
■プラセボと比較して
■冠動脈疾患や脳血管障害による死亡と非致死的心筋梗塞・脳血管障害と下肢虚血による切断の複合エンドポイントは改善するか
■治療、ランダム化比較試験

■結果      
           アスピリン     アンチオキシダント
治療群        116/638      117/648
対照群        117/638      116/636
ハザード比      0.98         1.03
[95%信頼区間]  [0.76-1.26]     [0.79-1.33]

 アンチオキシダントとの2×2factorial designになっています。
 それにしても、ほとんど差がでていません。一次予防ですが、比較的リスクが高い集団での検討です。糖尿病の一次予防は症例を慎重に選んだほうがよいのでしょうか。
 アンチオキシダントとはαトコフェノール、アスコルビン酸、ピリドキシン(B6)、亜鉛、ニコチン酸アミド、レシチン、亜セレン酸ナトリウムが含まれたカプセルでした。

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