プラセボの予後(1)小児偏頭痛は46%改善

 
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 何もしなければどうなるのか?治療を行う上で、常につきまとう疑問です。
 もし、病気の予後がよければ、医療の恩恵を受けなくても済むかもしれません。医療は、治療に対する効果を強調するだけではなく、治療しなかった場合の予後についても、適正な情報を提供すべきではないでしょうか。医療の利益と医療を受けなかった場合の不利益、その両者の情報があってはじめて、医療を受けるかどうかを正しく判断することができるからです。
 プラセボ(偽薬)の予後はどうなったのか。治療に関する臨床試験の結果から、時々取り上げて検討してみたいと思います。

J Pediatr. 2008 Apr;152(4):527-33, 533.e1. Epub 2007 Dec 3.
The placebo response in studies of acute migraine.
Fernandes R, Ferreira JJ, Sampaio C.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18346509

  • 小児の偏頭痛患者に
  • プラセボを投与すると
  • 頭痛はどれほど改善するか、2時間での頭痛消失率はどれほど改善するか
  • 予後、メタ分析

結果
13研究(1324人のプラセボ群)において、
頭痛改善 46% (range, 38% to 53%)
2時間での頭痛消失 21% (range, 17% to 26%)


 小児の偏頭痛は、偽薬でも46%(少なく見積もっても38%)改善し、約2割は治癒していたということになります。
 医療って何でしょうか。よく考えたいです。

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