ピロリ菌の診断

 
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 胃内視鏡検査で多発性の胃十二指腸潰瘍(H1期)が見つかった中年男性。検査後の結果説明で外来にまわってきました。ピロリ菌の関与が疑われましたが、内視鏡検査時に行う迅速ウレアーゼ検査は行われてませんでした。
 本日から治療を開始したいですが、治療を開始すると、呼気試験などによるピロリ菌の検査ができなくなります。麻酔が切れるまで待ってから呼気試験を行っておくべきでしょうか、血液検査など他の検査を行うべきでしょうか、除菌を見送るべきでしょうか。
 血液検査って、どれほどの感度・特異度があるのでしょうか。ピロリ菌の診断に使えるでしょうか。 説明する前に、少し検索してみました。

Am J Gastroenterol. 2006 Apr;101(4):848-63. Epub 2006 Feb 22.
Accuracy of Helicobacter pylori diagnostic tests in patients with bleeding peptic ulcer: a systematic review and meta-analysis.
Gisbert JP, Abraira V.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16494583

出血性の消化性潰瘍の人に
血液検査(抗ピロリ菌抗体)が陽性であれば
ピロリ菌感染を確定できるか
診断、メタ分析

結果
検査         感度/特異度/陽性尤度比/陰性尤度比
呼気試験         93/92/9.5/0.11
迅速ウレアーゼ(生検) 67/93/9.6/0.31
血液検査         88/69/2.5/0.25


 確定するためには、高い尤度比が必要ですが、血液検査はあまり有効ではないようです。
 しばらく待って呼気試験を実施することになりました。

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