うつ状態の研修医は誤投与が多い

 
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 研修医のうつ状態や燃え尽きと薬物誤投与との関連を調べた研究です。

BMJ. 2008 Feb 7 [Epub ahead of print] Rates of medication errors among depressed and burnt out residents: prospective cohort study.
Fahrenkopf AM, Sectish TC, Barger LK, Sharek PJ, Lewin D, Chiang VW, Edwards S, Wiedermann BL, Landrigan CP.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18258931

  • 小児科の研修医(123名)のうち
  • Harvard national depression screening day scaleでうつ状態、Maslach burnout inventory燃え尽きの研修医の場合
  • そうでない研修医に比べて
  • 薬物誤投与は増えるか
  • 予後、前向きコホート研究

結果
うつ状態20%、燃え尽き74%

        誤投与数/月
うつ状態あり 1.55(95%信頼区間0.57 to 4.22)
うつ状態なし 0.25(95%信頼区間0.14 to 0.46)
6.2倍誤投与が増える。P<0.001
燃え尽きあり 0.45(95%信頼区間0.20 to 0.98)
燃え尽きなし 0.53(95%信頼区間0.21 to 1.33)
有意差なし。P=0.2  


 研修医にとってうつ状態はよくある健康問題です。医療事故防止の観点からも、対策が必要と思われます。それにしても、燃え尽きが74%というのは高率ですね。小児科だからということではないでしょう。現実はこんなものでしょうか。指導医はもっと疲弊しているかもしれません。

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